レンタルサーバー

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--/--/--(--)
スポンサー広告

赤ちゃん、ほほえみの謎「23週の胎児も」「大人に自然と訴えかける」

【大阪はなぜ笑う・第5部】(3)

 「笑い」は人間を特徴づける情動であると言っていいだろう。
そんな人間の笑いは、脳の中でどのような情報処理が行われているのだろうか。
大阪大学大学院医学系研究科精神医学教室講師の岩瀬真生さんは次のような実験をした。

 被験者に、脳の血流量などを計測する「PET」という検査機器に入ってコミックビデオをみてもらい、
笑ったときの脳の血流を調べたのだ。すると、たくさん笑ったときに血流が増えたのは、運動機能にかかわる「補足運動野」と、姿勢や表情などの運動制御にかかわる「左被殻」という部位だった。左被殻は最近では認知機能との関連も示唆されているという。

 一方、被験者に作り笑いをしてもらうと、相関があったのは「補足運動野」と「一次運動野」だった。
やはり楽しい笑いと作り笑いは違う回路で起きているらしい、とわかった。

 笑ったときに活性化される脳の部分も調べ、パントマイムのように面白いものを見たときの情報処理メカニズムを考えた。
しかし、それぞれの部位がどのように情報を交換しているのかとなると、「証明されていないことが多い」という。

 「情動」の研究は世界中で盛んに行われているが、「笑い」は動物実験も難しいことから、研究者も少なく、なかなか研究が進まないのが現状という。ただし、岩瀬さんはこう話す。「感情というと、単純でなんだかレベルが低いようにとらえられるが、感情がなければ生物の生活は成り立たない。危険が迫っても何とも思わず、食物や異性に心ひかれないようであれば、種が途絶えてしまう。感情システムは非常に大切なのです」

 それにしても、人間はいつから笑ったり、ほほえんだりするのだろう。

 声を伴った「笑い」の前に、生まれてまもない赤ちゃんが「ほほえみ」を見せることが知られている。生まれて数日のわが子が、目を閉じたままニッと笑顔を浮かべたのをみつけ、大喜びした経験がある人は少なくないだろう。

 この人生最初の笑顔は、「自発的微笑」「新生児微笑」と呼ばれ、主に睡眠中に見られる。

 実は母親の胎内にいるときにもこのほほえみは確認されている。聖心女子大学の川上清文教授らのグループは、赤ちゃんの動きを立体的にとらえることができる「四次元超音波診断装置」を使って胎内を撮影した。微笑を「唇の端があがっている」「外的内的要因がみられない」「1秒以上継続的に観察される」などと定義づけ、映像を分析した。

 その結果、在胎23週1日の胎児は3分49秒の撮影時間内に6回、在胎30週2日の胎児の場合は4分26秒間に1回の微笑を確認した。500グラムあるかないかという小さな赤ちゃんが、おなかの中でほほえんでいたのだ。「まだ研究途上ですが、23週よりも前にほほえんでいる可能性もあるのです」

 人間以外の動物にも自発的微笑は見られるという。川上教授らは、生後2週間までの3頭のニホンザルをビデオカメラで撮影。生後7日目の新生児が睡眠中に3・9秒の微笑を見せるなど、3頭とも「自発的微笑」が確認された。

 この微笑は、チンパンジーの赤ちゃんでも確認されている。ただし、大人になってもほほえむチンパンジーとはちがって、ニホンザルの大人は、ほほえまない。川上教授は、「表情や情動の進化を考える上で非常に興味深い」と話す。

 なぜ自発的微笑が起きるかは、よくわかっていない。他者と目を合わせてほほえむ「社会的微笑」の前段階、というとらえ方もある。親の愛情を引き養育行動を促進する役割がある、という解釈もある。ただ、こういった見方に川上教授は懐疑的だ。

 川上教授が、自発的微笑を研究するようになったのは、駆け出しの研究者ころ。乳児院で1年間、赤ちゃんを観察するうちに、魅力的なほほえみに心を奪われた。そのほほえみをずっと追いかけてきた。

 「赤ちゃんは自然と、ほほえむという能力を備えている。そして大人たちにたくさんのことを訴えかけている。それでいい、と思いませんか」





スポンサーサイト

| ホーム |
Page Top↑
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。

b1
xva ニュース サイト
xvb無料SEO対策ツール
xvcショッピングモール