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小5男児はなぜ死を選んだのか 消える小学校、離れる同級生

 「どうか一つの小さな命とひきかえに、とうはいごうを中止してください」。メモを残し、大阪府大東市の小学5年の男児(11)は駅のホームから飛び込んだ。男児は自分が通う小学校の廃校に伴う統廃合に思い悩んでいたという。小さいながらもアットホームで大好きだった小学校がなくなってしまう。同級生みんなが同じ学校に通えるならよかったが、幼なじみの女の子だけが違う小学校に行ってしまう…。「統廃合をやめさせるためなら何でもする」。切ない思いの果て、11歳は死を選んでしまった。

 ■分かれる同級生

 2月14日夕、男児が快速電車にはねられ死亡したJR片町線野崎駅(大東市)のホームには、塾の教材が入ったリュックと、A4判の4分の1の大きさの紙のメモ書きが置かれていた。

 メモの表にはこう書かれていた。

 《自分をぬいて25人全員が「とうはいごうがなくなってほしい」に賛成しました。また一人たりとも「なにもしない」人がいませんでした。これは勇気がいることとさっします。ちなみにぼくは「とうはいごうがなくなってほしい」「なんでもする」に賛成です。どうか一つの小さな命とひきかえに、とうはいごうを中止してください》

 裏には自主的に行ったアンケートの結果が「正」の字でカウントされ、統廃合の賛成−0人、反対−25人、統廃合をやめさせるためなら何でもする−2人、ある程度のことはする−23人、何もしない−0人とあった。

 このアンケートは、男児が死亡した当日の午前中、クラス全員から自主的に聞き取った結果だという。

 大東市教委によると、児童数や学級数が減少する中、平成17年に小学校の統廃合検討プロジェクトチームが立ち上がり、中間答申などの段階を踏んで21年5月に決定した。その過程に特段の問題はないという。

 ただ、男児が通っていた小学校にとっては悲しみを伴うものであった。

 市が進めた統廃合は3件。うち2件は2校を1校に統合する“対等合併”だが、今回のケースは、3校を2校にする変則的なパターンで、男児が通っていた小学校の児童が規模が格段に大きい他の2校(A校、B校)に振り分けられるのだ。

 ■「どっちにいったら」

 男児が通う5年生は2クラス51人。このうち23人はA校に行くことが居住地で決まっていたが、残り28人はA、Bのどちらの学校でも選択可能となった。結果は男児ら27人がA校、1人だけがB校と大きく偏ってしまった。この1人は男児と保育園からの幼なじみの女児だった。

 選択の可否は学年によって状況が異なる。5年生は小学校生活もあと1年となるので通う学校を選択できたが、男児の弟はB校に行くことが居住地などで決められていた。このため卒業までの1年間は兄弟で別々の学校に通うことになっていた。

 一方、男児の幼なじみの5年生の女児は、下に小学生のきょうだい2人がおり、B校に行くことが決まっている。このため、通学の面などからもきょうだいが同じ学校に通うことを優先し、同級生の中で唯一B校へ行くことを決断したという。

 男児の母親(47)は「(女児のことを)息子はすごく気にかけていました。『どっちにいったらいいんやろ』と苦悩していたと思います。でも親もいっぱいいっぱいで、みんなが行くA校を選択せざるを得ませんでした」と話した。

 ■学校好きだった

 男児の小学校は全校生徒約230人。行事などでは、6〜1年生が学年を越えて1〜2人ずつの班で行動することになっている。6年生は班のリーダーとして下級生の面倒を見る役割を担い、学校全体にアットホームな雰囲気があったという。

 男児は昨年11月、校内スピーチ用の作文に「来年でこの小学校がなくなるのは本当に、本当に残念だが、残りの行事だけでも、ぜひ見に来てください」と書いている。学校が本当に好きだったといい、大きな学校に“吸収”されることで、親しんだ雰囲気がなくなることを悲しんでいるようにもうかがえたという。

 だが、「まさか、死を覚悟し、実行してしまうほどのことがどこにあったのか」。母親は息子の死から自問自答し続けてきた。

 「『統廃合について子供の意見を聞いてくれるところはないの?』『なんとか閉校式をやめる方法はないの?』などと問いかけてきたことが(自殺の)兆候だったかもしれない」と振り返り、「『ここまで物事が進んだら、変更はもうできへんねんからがんばりや』と返すだけでした」と涙を浮かべ、悔やんだ。

 「みんなそれぞれ気持ちがちがうんやから団結せー言われてもできへんやんなー」

 いつになく憤慨した様子で男児が母親にこう漏らしたのは、2月12日に行われた閉校式の練習の夜だった。死の2日前のことだ。

 ■命を犠牲にするのは間違い

 事故直後、男児の家族は取材に対し「命を犠牲にして物事を訴えるのは間違い」と語った。それは、男児のアンケートに「統廃合をやめさせるためなら何でもする」に回答した児童が2人いたためだ。後追いする恐れを考えてのことだったという。

 ただ、男児が統廃合について誰かを名指しして責めることなく、「統廃合中止」を訴えたことは重く受け止める必要があると思っている。

 「息子は、誰も傷つかないように、誰も責めずに、逝ってしまいました。大人が『そんなこと』と思ったことで、深く子供を傷つけたことを背負って生きていかなければならない」

 今後の統廃合については、子供たちの意見に耳を傾け、十分な理解と納得が得られるまで時間をかけて検討してほしいと考えている。

 ■統合のプラス面をもっと語っていれば…

 大東市教委によると、男児は過去にいじめなどのトラブルはなく、友人関係なども良好で、5年生になってからの欠席日数は1日だった。死亡当日の14日も普段通りに登校した。少し眠たそうな様子ではあったが、気になるほどではなかったという。

 学校によると、統廃合を残念に思う気持ちは1年ほど前から作文などに書いていたが、教員に対して直接思いを伝えることはなかったという。

 校長は「繊細で非常に優しい子だった。ここまで思い悩んでいたことに気づかず申し訳ない」と話し、男児の自殺について市教委の担当者は「子供たちに学校がなくなることの寂しさだけでなく、統合によるプラスの側面についての説明をもっとするべきだったかもしれない」と述懐する。

 市教委は3月1日、男児が通っていた学校と他の2校との4月の統合を予定通り実施すると発表した。

 亀岡治義教育長は「児童一人ひとりが統合新校への希望を持って、前向きな気持ちで出発ができるようさまざまな取り組みを行い、児童と寄り添う体制も整えていく」としている。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130303-00000559-san-soci
※この記事の著作権は配信元に帰属します。




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